先日S&P500について積立投資シミュレーションを行い、とにかく一定額を積立て続ける方法の優位性を確認しました。
次に投資対象を変更した場合、どの程度の影響があるのか考えてみます。
ということで今回はVTI。
S&P500との違いは、米国企業全体約4000社に投資しているという点。中小企業も広く含んでいて、より分散が効いています。
とはいえ、両ファンドともトップ10銘柄は顔なじみの、ほぼ同じ企業から構成されています。という内容は、常識の範疇だと思いますので、早速分析結果を示します。
約14年間の年平均利回りは5.0%。S&P500の5.2%と比較すると若干低いものの、ほぼ同じ。
中小企業を多く含むためと思われるのですが、標準偏差は4.8%でS&P500の4.7%よりもほんのわずかに大きい。(とはいえ、ほぼ同じ。)
2022年は株式相場にとって非常に厳しい1年でした。
標準偏差が若干大きな分、VTIの方が下げ幅も大きく、2022年12月時点での年平均利回りも、多少大きく下げてしまったのでしょうか。
ただ逆に言うと、次の上昇相場では、S&P500よりVTIの方が若干良い成績になるといえるはず。。
のように考察してみましたが、単純に2022年12月時点でのマイシャープレシオ(年平均運用成績÷標準偏差)は、VTIが1.03に対して、S&P500が1.10。
優良銘柄500社に厳選しているだけあって安定度という点では、S&P500に若干軍配が上がります。(僅差ですが。。)
ということで私は積立銘柄としては、VTIでなくS&P500の方が好みです。