今回はGLD、ゴールドです。
年平均運用成績は1.9%。低い!
というのも当たり前ですね!金なので。インフレ成長分程度しか上昇しないのが当たり前。
しかも標準偏差は5%と高い値のため、マイシャープレシオは0.39!S&P500の1.1と比較して約3分の1という低さ(リスクに対してリターンが低すぎる!)です。
では、金は全く不要なのか?
・・・。
私は全く不要だとは考えていません。
というのも、S&P500等の株と比較して、全く異なる値動きをしてくれるため、株価暴落時のクッションの役割を果たしてくれるからです。
更に、金価格上昇、株価暴落という時を狙って、「金売却/株購入」という売買を行うことができれば、ポートフォリオ全体の運用成績を向上させることが可能です。
では、金を保有していたとして、金価格が上昇した時、保有する金のどの程度を売却すれば最も儲かるのでしょうか?
・・・。
そんなの誰にも分かりません。
だって今後、金価格が下がるなら全部売却した方が良いし、上がるならそのまま全部持ち続けておいた方が良いのは明確ですが、今後の金価格なんて誰にも分からないからです。
では何もしなくてよいのか?
個人的には、基本的にそれでも良いと思っています。
売買のタイミングを計ろうとしても、心理状態が不安定になるだけで、良いことは何も無いからです。
とは言え、価格高騰で割高になった資産は一部売却し、その金を割安な資産購入にあてることができれば、長期的に運用成績が向上することは確実です。
だからこそ、世間でよく言われている「リバランス」が登場するんですね!
金の保有割合をあらかじめ決めておき、年1~2回のリバランス(割高な資産を売却、割安な資産を購入という作業を機械的に実施)で調整する。
例えば金は20%保有というマイルールに対し、金価格上昇で資産1000万円のうち、金が450万円、株が550万円になっていた場合、金200万円、株800万円に調整します。
そうすると、過去の価格と比較して割高な金を250万円分売却して、相対的に割安な株を250万円追加購入するという作業を機械的に実施することができます。
売買のタイミングを計る必要がないため、心理的負担もありません。
ただ、頻繁にリバランスし過ぎると、価格上昇の波に乗れないことも考えられるため、リバランス頻度は、個人的に年1~2回で良いのでは?と感じています。(頻繁な売買は手数料もかかりますよね。)
何も考えずに一定額を毎月積立投資。そして年1~2回のリバランス。むしろそれ以上の頻繁なリバランスはマイナス要素大。
そう考えると、投資って普段は本当に何もやることがない!
色々勉強して、売買して、大きく稼ぐぞ!というやる気がある人ほど、この「やることがない」という状態は苦痛ですよね!
わかります。
でも結局、そのハヤル気持ちを抑えることが将来の大きな資産形成につながるのだと思います。
もっと言うと、やることが無くなった時間を使って、「生活コストを下げること」「金を使わないで楽しめる趣味を作ること」「健康維持すること(最も重要!)」を考え、成果を出すことができれば、資産運用よりも、確実な資産形成に直結します。
節約で浮いたお金に税金は掛かりません。100%手取り増になりますからね!
ところで、上記、「金を使わないで楽しめる趣味を作ること」に関しては、好奇心旺盛な人って本当に最強だと思います。
特に小さな子供のような感性を持ち続けられる人。
私の息子も小学校低学年の頃までは、公園に連れて行くと、草むらで虫探したり、よく分からない遊び始めたりして丸一日楽しむことができていました。
しかし最近は、サッカー、キャッチボール、カブトムシ探し、といった明確な目的が無いと公園遊びも楽しめず、すぐに「もうかえろう~」なんて言うようになっていまいました(T-T)
いろいろと話が脱線しましたが、ゴールド。成長性や配当という点ではイマイチですが、他の資産と違う値動きをするという点で、一定の割合を決めてポートフォリオに組み込むのはありだと思います。